2016年6月。半年前にやめた会社の同僚から電話がかかってきた。
「子猫がゴミ置き場にいる。どうしたらいいだろうか?」
フォークリフトが走り回る工場なのでこのままだと危ない。
うちで保護することにした。
生後30日前後、標準より小さく攻撃性が強く凶暴。
工場は昔から野良猫が住み着いて多分その子供だろう。
人に懐く感じが弱く触ると本気で噛み付く。
譲渡は難しそうだった。
そして、自然とうちの子になった。
なんにでもシャーシャー威嚇するので名前はシャーコに。
数ヶ月犬と同じサークルトレーニングをしてみた。
身体が大きくなるに連れて攻撃性も弱まってきた。
ちょっとだけ加減して噛んでくれるようになった。
噛むくせに甘えん坊で膝や腕の上にのって寝ようとする。
ひとりで寝るときは伸びたまま固まったように寝る。
特徴があっておもしろい。
2018年7月三毛猫フーコが家族になった。
子猫のフーコが近づくたびビビって本気で怒っていた。
それでもあきらめないフーコに負けたのかいつの間にか遊ぶようになっていた。
それから、特に仲が良くなるということもなく、可もなく不可もなく、犬と猫と上手に暮らしてくれている。
今も暇があったらよく伸びる。そして固まって寝る。
噛み付いたり威嚇したりすることもなくなり、いたずらしてもおとなしい。
パソコンの上は膝の次に好き。
クリフがいなくなったときはしばらく不思議そうにしていた。
来年はもうシニアになる。
最初は凶暴で手を焼いたが、今はとてもおとなしい優しい猫になった。
できるだけ長生きして、ずっとそばにいてほしい。