クリフの所属しているKRDA(九州救助犬協会)の審査会でした。
今年から「災害」の二文字が追加されてKDRDA(九州災害救助犬協会)となるとのこと。
審査内容も増えるとのことで、高所訓練なども新たに練習をして挑みました。
しかし、得意分野の平地捜索では、試験管がそばでついて審査する方法に変わり、かなりのプレッシャーがかかり、発見するも吠えずに意欲をなくすという・・・。
次にがれき捜索は昨年とは全くといっていいほど違っていて、指導士(ハンドラー)がそばについていけないという遠隔操作での捜索。
指導士が見えなくなると戻ってきてしまうため、今一歩のところで発見できず・・・
あたりは完全についていたのでついて行っていれば発見できたのですが・・・
今年はかなり難しくぼろぼろの内容でした。
山地での練習は結構こなしてきていたのですが、要救助者(ヘルパー)が息子とその友達ばかりだったので知らない人には吠えにくくなっていたようです。
質、量とも練習不足でもあったので今年の認定はしょうがないです。
年末の競技会と来年の審査会をがんばります。
個人的には正直、「災害」この2文字が入ったのは疑問があります。
KRDAは他の団体と違い平地捜索を主軸にした組織と聞いていたので、瓦礫捜索へ趣を変えるというのは、「九州北部豪雨」の影響があるのだと思います。
しかし、レベルを上げるべきなら瓦礫ではなく平地捜索の質を上げるべきでしょう。専門性をあげる方が犬たちの育成も早く実践に投入できるし、参加者も増えやすいと思います。それに救助犬はもっと増えるべきです。全く足りているとは思えません。
瓦礫よりも平地がいいと言うのは、九州で多い災害土砂崩れでは探す範囲がとても広いからです。
人間がゾンデ棒を持って探したところでたかがしれています。
まぁ、落ちた僕らが言ったところでただのグチなのですが。
最後に・・・これが一番いやなことかもしれません。
現場と試験、今回はかなり違う感じがしています。
この内容で認定を目指すなら試験のための練習をしないといけないでしょう。
2名発見できる犬は育てられても3名以上喜んで探すよ~!みたいな犬は作れるか疑問です。
先生のいる人吉は遠いなぁ。。。
いろんな考え方とアプローチがあるとは思いますが、遠隔瓦礫捜索はモチベーションが上がってません。犬とハンドラーが離れて操作するシチュエーションがどれだけあるのか疑問です。もし外の団体と比べて試験内容が変わったのならそれは競技だと思います。九州救助犬協会の現場実績をもとに試験内容で決めているのなら前頭落ちることはなかったのではと思います。
しかし、審査側と活動側は別でないとレベルが下がるというこも理解しています。協会と先生方との協議があっての決定であることを望みます。