犬の3大欲求
子犬が来てすぐに思い出させられたのは、
- 噛む
- 吠える
- 走る
犬の3大欲求。
初日は一晩中夜鳴きをし、サークルから出すと片っ端から噛み、ゲージを脱走して縦横無尽に走り回る。
一瞬で先代先々代の子犬時代を思い出させられました。
噛むことについて思うこと
学習のきっかけ
歯の生えはじめた子犬は、とにかく歯がむず痒らしくなんでも噛む。ロッキーも例外ではなく初対面はゲージをガジガジしながらの登場でした。
この痒いことで噛みつくことが当たり前になっていくということもあると思いますが、単純に犬という生き物は噛みつくということでいろんなことを覚えていってるように思います。
噛む→味がする、臭いがする→食べられる、食べられない、とか、
噛む→ゲットする、人の掴むのように使える→獲物を安全なとこに持っていく、とか、
噛む→口にいれても臭いがわかる、鼻だけでなく口の中にも臭いを嗅ぐ器感があるヤコブソン器感→臭いでいろんなことがわかる、とか、
噛む→噛み返される→自分が痛い→噛むと相手が痛い、攻撃を覚える、とか、
噛むというきっかけで、いろんなことを学習していると思えるのです。
噛んでいいものを教える
この写真はピンクのタイヤのおもちゃにフードを入れています。
タイヤを上手に噛むことでフードが出てくるのでゲージの中でも楽しく過ごせています。
硬い木のおもちゃです。木の香りが強いので一生懸命かじります。
テーブルの脚より美味しいことを覚えます。
おもちゃでひっぱりっこをして遊びます。
噛んで面白いもの面白くないものを学びます。
テーブルや椅子の脚をかじるのをやめさせるのでなく、もっといいことがあると教えることで被害を回避できます。
噛みつき加減と抑制
子犬の場合は簡単で同じぐらいの子犬と遊ばせると噛み加減をすぐ覚えます。
強く噛むと遊んでくれなくなるからです。
フードをあげたりするときやおもちゃで遊んでるときに歯が手にあたったら、すぐ遊ぶのをやめてサークルかゲージに戻してください。
噛むだけでなく歯が当たるだけでもダメ(損をする)ということを覚えさせます。
安易に噛むことをやめさせないで
嬉しくてしっぽをふっているのに驚いて自分のしっぽを噛んでいます。ちょっと痛くてびっくりしています(^^)
お客さんやSNSで犬に噛みつきを我慢させている話をよく見聞きします。もちろん人や犬を攻撃する噛みつきは絶対にダメです。人の子供を噛んだりしたら一発アウトです。
ですが、犬にとって噛むことは非常に大事なことです。3大欲求というとエゴのように聞こえてしまいがちですが、生きていくため健康を維持するため幸せになるために絶対に必要な本能なのです。
犬が噛むことを肯定してあげてください。
犬は犬として噛みたいのです。
そして、人が正しく噛むことを教えてあげてください。
心からそう思います。