犬と歩く

2007年からトレッキングを始めた。
翌年の2008年犬を迎え一緒に歩くようになった。
犬連れトレッキングは普通のことだったが、都会の人からはそうでもなかったらしい。良くも悪くも声をかけられることが多かった。
「犬と山を歩く」から多くを学ぶことになった。
トレッキング

まだ坊がつる温泉がボロボロの小屋だった頃、年上の飲み友達にくじゅう連山に連れて行ってもらった。
携帯も通じない時代だったので、「転けたら死ぬよ」と真顔で何度も言われた。決して大げさなことではなく脚を開放骨折で出血しようものなら1時間ほどで出血性ショック死、低体温症など確かに危ない。彼は救助ボランティアをしていたので説得力があった。
案内するときは必ず「転けないでください。最悪死にます。」とお話することにしている。
自然と登山道

トレッキングで山に入ることは自然に入っていくように思うが、どの山も国の管理地であったり、私有地であったりする。登山道の多くは鉄塔などの整備道で副次利用として一般に開放されている。
「自然だから勝手をしていいだろう」はまちがい。
登山道から向こうは野生動物の世界、登山口までが人間の世界、登山道はバッファ地帯だ。
一般の登山者は登山道からそれて山に入るのは良くない。ヤブコギなどはもっての外だ。登山道以外ではほとんどの登山保険は適用されない。それに野生動物のウイルスはほぼ新種なのでとても危険だ。
自然は誰のものでもないわけではなく、誰かの管理地だったりするので人の土地にお邪魔していると思ったほうがいい。
犬と安全

犬と山に入ることは、安全だと思っている。熊や猪などの野生動物が近づいてこないからだ。カナダなど狼の生息する地域では大型犬を同行させるときく。
野生動物を人里にこさせないために犬にマーキングさせたりするガードドッグという仕事がある。
しかし、同行するには最低限のトレーニングが必要だ。下り坂で引っ張られて転倒して怪我などしたら最悪だ。
山にお邪魔させてもらっているのだからゴミを出さないなど最低限のマナーもいる。
山で問題を起こすことは他の登山者にも迷惑をかける。
山では安全が第一だ。